今回紹介するのはグンゼのグリズリーだ。
2003年8月にコンペンセイターモデルを入手したので、これまであった黒とシルバーの二つの記事と統合して書き改めることにした。
もともと、実銃のグリズリーは45口径ウィンチェスターマグナムをM1911の機構で発射するマグナムオート。1983年のShot
Showで初公開、その後発売された。
何種類か口径・バレル・スライド長のバリエーションがあり、.パーツ交換だけで複数の弾に対応できた。さすがに後に出た50AEモデルはそういった交換ではなく、新規だったが。
45WIN MAGのグリズリーは、M1911クローンという事もあって80%ものパーツが通常のM1911と互換性ありだ。ミレットサイト(ごく初期はウィチタ)、アンビセイフティ、パックマイヤー・ラバーグリップ等、カスタムパーツを最初から組み込んであり、発売当初から人気はあった。
しかし、生産時期によって出来に差があったり、同じ銃でも安定しなかったりと、欠点もこれまで指摘されている。それが一因であったかどうかは知らないが、2000年には製造中止となっている。
グンゼ産業は1990〜1991年頃にグリズリーを発売していた。当時はノーマル(3,500円)、ステンレスフィニッシュ(7,000円)やジュニアモデルなどがあった。
エアコッキングながら、さすがプラモで有名なグンゼ産業、刻印は実銃そのままである(しかもどこにもグンゼ産業を示す商標がない)。また、ハーフコックもできるし、サイトはアジャスタブル(安っぽいけど)。全弾撃つとスライドストップもかかる。グリップセイフティも勿論ちゃんと機能しているし、マガジンにはダミーの薬莢が横から見えるという凝った造りである。
しかし、セイフティ等のパーツはタイトではなく、ぐらつく感じがする。サイトには何も塗られておらず、Mr.カラー(笑)で染めると良いと説明書にある。ヒケもひどいし、金属パーツの仕上げも悪い。だからと言って表面を磨けば、強度に問題が出てきそうだ。
あと、コンペンセイターモデルのコンプ部分が曲がっているのは仕様である(笑)
曲がってない製品などないのだ。
実射性能は室内であれば何とか的に当てられない事もないかという程度。
まあ、いまさらこの製品に実用性など求めてはいけない。 |