Gunner grip

製造元:Strider knives(Rob Simonichデザイン)
素材:G-10
色:コヨーテ・ブラウン
備考:アンビデクストラス・セイフティ対応

 今回紹介するのは1911用のグリップ・Gunner Gripだ。
 この種のアクセサリ、周辺製品を紹介するのは珍しいが、これは特別だ。

 以前、このサイトでは米海兵隊特殊部隊DET-1のKimberカスタムについて紹介したことがある(「米海兵隊DET-1のKimber Custom」)。DET-1が採用した拳銃と合わせて採用されたがこのグリップなのである。私は2003年にその情報を得て、Simonich氏の作るグリップとナイフを入手すべく努力した。しかし、氏は2003年11月に狩猟途上に交通事故死され、私が代理店を通じて注文していたものもキャンセルということになってしまった。
 その後、Simonich夫人ChristineがGunner gripの製造ライセンスをStrider knivesに与え、製造が続けられることが決まった。もともとRob SimonichとStriderには交流があり、Gunner gripの素材はStrider knivesのナイフのハンドルに使われているG-10と同じものだ。このライセンス製造の決定はそうした背景によるものだろう。

 そして、私がGunner Gripを知ってから1年が過ぎた。私は、Strider knivesが製造したGunner Gripを手に入れることができた。色はDET-1採用のものと同じコヨーテ・ブラウン。特にこれが一番の希望だったわけではない。入手できるものがこれしかなかったのだ。これも縁というものだろう。

 Gunner gripの素材は先に書いたとおりG-10である。グラスファイバーをエポキシ樹脂で固めたもので、昨今流行のタクティカル・ナイフのハンドルに多用されている素材だ。薬品、油脂に強く、滑りにくい。この特性を考えると銃のグリップに使用されてもおかしくないのだが、あまり使われている例を見ない。カーボンファイバーのグリップが少ないとの同じような事情だろうか。
 Gunner gripには独特のパターンが刻まれており、独特のグリップ感を持っている。とにかく滑りそうにない感触だ。これなら濡れるとか泥がつくとかいった状況でも滑りにくいだろう。むしろ、手の皮を痛めるのではないかと心配になる。まあ、海兵隊DET-1の隊員は手袋使用だから問題になることはないだろう。
 見た目は写真を見ての通り、好みの分かれるところだろう。いや、むしろ大半の人は見た目は良くないと思うかもしれない。アメリカでもそういう評価はよく目にする。実用本位のグリップなのだ。
 個人的にかなり気に入っているので、もし他のバリエーションを入手する機会があったらまたここで合わせて紹介したい。

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