久々の新製品購入はJ-Armory製のFBIビューロモデルだ。
私はもともとこの銃が好きで、新日本模型のモデルガンも持っている。モデルガンも含め、これまでSpringfield独特のごついフレームを再現したものはなかったが、今回は刻印もフレームも完全に再現している。
しかし。
物を知る人は、この製品のおかしさに気付くだろう。実は、これはFBI納入モデルのガスガン化ではない。これは、民間販売された民間市場用FBIビューローモデルのガスガン化だ。100挺だけ製造されたが、FBIの抗議により廃棄され12挺しか残っていないという曰くつきの銃が元になっている。スライド左側に「FBI 33」とあるが、この番号は民間販売されたモデルに付与されたシリアル・ナンバーで、FBI納入モデルの番号ではない。そして、「33」は誰あろうWayne Novakが所有しているモデルの番号だ(33は彼が好きな番号)。彼のコレクションの一部がWebで公開されており、そこで画像を見ることができる。
http://www.novaksights.com/wayne's_colt_1911,_1911a1_collection.htm
そんな訳で、これはFBI納入モデルとはちょっと仕様が違っている。本物のFBIビューローは、トリガーのグルーブの上下だけ角が落とされているし、マガジンもWilsonだ。その点に目をつぶれば、極めて再現度の高いモデルだと思う。ブッシングも独特の厚みのあるものになっているし、バレル、リアサイトの刻印も入っている。そしてトイガンメーカーを示す無粋な刻印は入っていない。
マグウェルの面とマグポートの面は、角度はあるが一応合っている。WA社のWilson CQBのマグポートは合っていなかったが、それを考えると進歩している。雑誌公開の段階でかなりの完成度を見せていたが、期待以上の出来に満足している。キム・アーレンズのグリップを事前に用意した甲斐があった。
このグリップはキム・アーレンズ製だが38ドルという破格の値段でディーラーから売り出されていたもの。新品なのにトイガン用のウッドグリップより安い。
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