SIG PRO SP2340 "Trial Custom"
シグプロ SP2340 トライアルカスタム

製造元:KSC
全長 :188mm
全高 :
重量 :665g
総弾数:35発
値段 :19,900円
機構:ガス、ブローバック

今回紹介するはKSCのSIG SP2340"トライアル・カスタム"だ。
2002年4月、KSCはSIG SP2009のカスタムを限定発売した。これの売れ行きが良かったためか、調子に乗ったKSCは続いて6月にSP2340のカスタムを限定発売した。
前のSP2009がGSG9(ドイツの特殊部隊)カスタムという触れ込みだったので、それに対して今度はアメリカンなカスタムということにしたようだ。
目のつけどころは良かったが、カスタムのシチュエーションとして出した設定がマズい。

『アメリカ軍統合特殊作戦群司令部(USSOCOM)管轄の特殊部隊「デルタフォース」が、制式採用銃のMK23ソーコムピストルにかわって携行しやすいサイズの大型拳銃を使用したい作戦(例えばCQB=屋内戦や、私服での潜入作戦など)の選択肢として用意される拳銃を選抜する「XM13ピストルトライアル」に提出された中の一機種、という設定です』

……どこの会社が特殊部隊用にこんなカスタム・ガンを出すだろうか。
こういうタイプのカスタムは「ハイブリッド・コンプ」と呼ばれるで、どちらかと言うと競技用のものだ。まあ、個人的に使う人もいるかもしれないが、制式採用されるようなタイプの銃ではないだろう。
素直に「SP2340ハイブリッド・コンプ・カスタム」とすれば良かったのに……。
設定はともかく、カスタムとしては面白いものなのだ。

バレル、スライドの加工は綺麗で、エッジも鋭い。刻印もくっきりとしている。
カスタムになったことでインナーバレルの固定方法も変わった。

どう見てもレースガンだ。
それに、トライアルに出す拳銃にこんなに刻印は入れないのでは……。
なお、スライド閉鎖時には綺麗な外観だが、スライドを引いて真横から見ると、バレル横の平面部分が波打っているのが分かる。

なんと今回は専用のマウントが付いているのだ。
ここにライトなどのアクセサリを装着できる。
これまでSP2340やSP2009はSPシリーズ専用の特殊な形状のアクセサリしか付けられなかったのだが、これで一般的なアクセサリも付けられるようになった。この価格でマウントまで付けるとは凄い。

リアサイトは先のGSG9カスタム同様、アジャスタブル・サイト。
スライドがABS樹脂、かつカスタムの形状ゆえにキックは軽い。
命中精度は従来のSP2340とあまり差を感じない。
ABS樹脂製だし、スライドストップのかかる部分が削れてこないか心配だ。何しろスライドが削れるという、初期型のスライドストップのままなのだ。なぜ改良しなかったのか。
スライドストップの加工ができない場合は、撃つ時はスライドストップを効かなくするか、押さえて撃ったほうがいいかも。

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