Keeper Custom (Kimber)
キーパーカスタム(キンバーレプリカ)

製造元:新日本模型
全長 :183mm
全高 :129mm
重量 :624g
総弾数:12発
値段 :24,000円
機構:マグナ・ブローバック


今回紹介するのは新日本模型のキーパーカスタムだ。
新日本模型のコンパクトガバで欲しかったのはV10とキーパーだけで、ようやく念願かなった。MGC直営店だけで売られたもので、今では探すのも大変なのだ。
キーパー、キーパー、というが、モデルとなったのは言うまでもなくKimberである。
Kimberは元々22口径ライフルなどで知られた会社だったが、後にチップ・マコーミックをアドバイザーとし、NCマシン加工、特殊なキャスティングなど新技術を採用、安価でありながら高性能のガバメントモデルで成功した。
Kimberの製品のうち、コンシールドガンとして人気のあるCDPシリーズは「メルトダウン加工(Meltdown Treatment)」によって角を落としたデザインで特徴的だ。

このキーパーカスタムは例によって新日本模型では後加工でスライドの処理、セレーションを入れている。
なお、なぜかほぼ同時期に発売された同社のキーパーエリートキャリーはちゃんと加工がされておらず、角を面取りした形状になっている。コストが高かったからだろうか……。

フルレングスのリコイルスプリング。ビーバーテイルのグリップセイフティ。アンビセイフティ等々…各部のパーツはしっかりキンバー調になっている。ウッドグリップは実銃のキンバー用のものだ。
しかし、リアサイトはちょっと違う。マコーミック・ロープロファイルを再現して欲しかった。それとフロントストラップにも加工が欲しい。まあ、贅沢を言えばキリがない。外観だけ見ても、かかっている手間が尋常ではないことはよく分かる。


Kimberそっくりの刻印

なお、この頃新日本模型の製品はアウターバレルにやたらツイストのきついライフリングをモールドするようになっており、ご多分に漏れずキーパーカスタムもきついライフリングが刻まれている。気になる人は違うものと変えたほうがいいかもしれない。

性能も、今更言うまでもなく精度、作動ともに良し。
性能は他のものと大差ないが、やはりこのキーパーカスタムのキモはその外観だ。
私にとって、コンパクト・ガバでは一番好きなデザインである。
しかしキンバーのメルトダウン加工を再現するメーカーはその後も出ていない。
あのデザインを好む人も結構いると思うのだが……残念なことだ。

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