今回紹介するのはMGCのモデルガン・MEUピストルだ。
MEU (SOC)ピストルと言ったほうがより正しい。MEUはアメリカ海兵隊の海外遠征の最小戦闘単位であり、その中でもMEU(SOC)とあるのは特殊作戦能力を持つものである。
海兵隊は米軍でも独自の装備を持つことが多く、MEU(SOC)ピストルもその一つだ。見ての通り、基本はガバメントであるが、独自の要求仕様に基づいてSpecially
trained armorers at the Rifle Team Equipment (RTE) Shopが組んだカスタム・ガンである。仕様については、MEU(SOC)
45 Requirements Specificsで検索して見て頂きたい。
このMEU(SOC)ピストル、これまでいくつかの種類があるようで、どうやら時期その他によっていくつか存在しているようだ。私はこれまで4種類ほどのMEU(SOC)ピストルの写真を見ている。いずれもナロー・アンビセイフティ、ストレートメインスプリングハウジング(ランヤードリング付き)、ビーバーテイルグリップセイフティ、ハイ・プロファイル固定サイト、3ホールアルミトリガー、ウィルソン製マガジン、パックマイヤー製ラバーグリップ、コマンダータイプ・リングハンマーを備えたもので、スプリングフィールド・アーモリーやキャスピアン・アームズのスライドが使われており、派手さはないが堅実で雰囲気のある銃だった。
今回MGCはNEW MGC15周年記念として、最新モデルのMEU(SOC)ピストルをモデルガン化した。スプリングフィールドのパーツのスライドが特に目立ち、以前より同社の版権契約を結んでいたMGCにとって作りやすいモデルだっただろう。
個人的にはこれより前のモデル(スライド前部のセレーションがない)も好きだ。
このMEUピストルはMGCのモデルガンらしく、実銃に忠実な作りとなっている。
本物のMEU(SOC)隊員のようにシュアファイアの610Rとランヤードリングをつければ更にらしくなるだろう。
このモデルの欠点は、あまり表面の塗装が綺麗ではない事だ。
パーティングラインは残っていないのだが、表面の塗装はザラついている。
塗装を考えたほうがいいだろう。
マグウェルはない
一番特徴的なパーツが集まるグリップ周辺。
メインスプリングハウジングはチェッカリングもセレーションもない。
ある意味簡素な作りである。パックマイヤー・ラバーグリップのため、ホールド感はかなりしっかりしている。
飾りではない、実用一点張りの銃を見事に再現したモデルガンだ。
余談だが、ここの画像があちこちで流用されているのに気づいた(2015年10月10日) |