Browning Hi-Power Militaly
ブローニング・ハイパワー ミリタリー

製造元:タナカ
全長 :195mm
全高 :125mm
重量 :550g
総弾数:22発
値段 :20,000円
機構:ガス、ブローバック

今回紹介するのはタナカのハイパワーだ。
今までさんざんハイパワー好きだと書いてきたが、タナカのハイパワーのレビューは全くしていなかった。
なぜかというと持っていなかったからだ。
なぜ持っていなかったか…それは、言うまでもなく性能に難があるからである。
だが、完成度の高いハイパワーが出る見込みは薄いので、あきらめて買うことにした。
ハイパワーは人気の割には製品化に恵まれていない……

愚痴はこの程度にして紹介に移ろう。
このハイパワーはミリタリーモデルとして売られているもので、実銃で言えば結構初期のタイプだ。
このタイプの一番の特徴はリアサイトがタンジェントサイトになっていることだろう。

距離を示す目盛りが刻んであり、これに合わせて調整すると、その距離を狙える照準になる。ハイパワー・ミリタリーでは500mまでの目盛りがある。
もっとも、現実にはこんなものは役になっていない。
当たり前だ。拳銃で500m先狙ってまともに当たるわけがないのだ。
だが、そこがいい。
古い銃の魅力というのは、こういう「無駄」「訳がわからない」「意味がない」というところにある。
実用性に乏しいほど美しいのだ。
ただし、この感覚が強くなりすぎるとキワモノしか喜ばなくなるので注意すること。

グリップには、専用のストックを装着できるように溝が刻まれている。マニュアルを読むと、タナカはストックも出す予定だったようだが、いまだに発売されていない。
あのタナカのことだから、そのうち出してくれるのではないかと儚い希望を持っているが。
マルシンのハイパワーのストックも付けられるという話だが、あれもレアな品なのでそうそう入手できない。
着脱式銃床はロマンなのだが、トイガンメーカーはなかなかそのロマンをかなえてくれない。残念なことだ。

このハイパワー、マグナ・ブローバックを用いているために作動はかなりしっかりしている。
問題はマガジンとローディング・ノズルだ。
ガス漏れか、ジャム(弾詰まり)。この二つの問題がついて回る。
マガジンのガス漏れには、当たりのマガジンを求め、かつ漏れない対策を。
ジャムには、ローディング・ノズルの整形を。
やはりリニューアル版を出して欲しい……。

見た目の出来は良い製品だ。
ただ、付属のプラグリップはひたすらみっともないので、木製グリップに替えよう。
気合が入った人なら表面処理して塗装もするのだろうが、私は気合がないのでそこまでやらない。

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