実銃の話:
スイスのSIG社のP220シリーズの一つがこのP226。1983年に生まれた複列弾層の9mmオートで(1998年には40S&W、357SIGも)、デコッキング機構あり。優秀な銃であり、命中精度や信頼性の高さでは定評がある。価格は高く、グロック17やベレッタM92FS等と比べると100ドル以上高く、それもあってか米軍制式拳銃のトライアルでは負けたことも。
また、トリガーが遠く、トリガープルが長い。銃身線が高いという欠点もある。しかしそれを補って余りある性能のために米空軍では制式採用された。この他、SWAT、FBI、各国軍隊、特殊部隊で使われている。プロが用いる拳銃である。2000年にはUS
Navy Sealsの要請を受け、ステンレス削り出しのスライド(表面処理は黒もあり)つきが標準となった。このように細かな仕様変更が行われ、信頼性はさらに向上している。
フィクションの世界では『SPRIGGAN』(たかしげ宙&皆川亮二、小学館)の御神苗優、「X-File」セカンドシーズンのモルダー捜査官が使用している。
エアガンの話:
名銃P226のガスブローバック。この銃は好きなので、これが出たときはかなり嬉しかった。もっとも、その後購入までだいぶ時間がかかったが……。タナカのマグナはマガジンのガス漏れが有名なので、特に中古を購入する人はマガジンに気を付けたほうが良いだろう。Rマガジン採用前のは物好きでない限り買わないほうがいい。ちなみにこいつはガスを満タンにした時にルートパッキンから漏れ、その後は漏れない。パッキンがへたれてきているということだろう。
ブローバックはなかなか強烈だが、性能はごく普通。チューンすればゲームとかで十分活躍できると思う。外見は例によってマット仕上げだが、ブルーフィニッシュにしても似合うかも。ラバーグリップは比較的握りやすく、また銃そのもののバランスも良い。ただし、実銃のデザイン上、トリガーリーチが長いので手が小さな人、指が短い人にはあまり向かないと思う。 |